カウンセラーの選び方

はじめに

こんにちは。ところてん と言います。普段は臨床心理士・公認心理師として勤務をしています。

本記事では、ところてんが思う心理カウンセラー選びの大事なポイントを紹介したいと思います。

現在悩みがあり困っている・問題を解決したい方今のカウンセリングを続けて良いのか悩んでいる方にとって役立つ情報になるかと思います。

さて、“心理カウンセラーを選ぶ際の大事なポイント”の結論を言うと、

  • 臨床心理士/公認心理師の資格を持っている
  • 話しやすい(不必要に一方的に話さない/怒らない など)
  • 課題点/解決策/今後の方針を説明できる

この3点になります。

以下、これらの詳細について説明をしていきたいと思います。

※心理カウンセラーとして勤務されている方へ                                                              本記事は私見になりますので、他の心理カウンセラーの方からすると「それは違うんじゃないか」、「その表現では誤解を招くのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。                                                        その際は、そのお考えを参考にさせて頂きたいので、お手数ですが「お問い合わせ」からご連絡をいただけますと幸いです。

ポイント①:臨床心理士/公認心理師の資格を持っている

臨床心理士/公認心理師の資格については過去のブログでも書いているので、良かったら読んでいただけると嬉しいです(リンクはただいま工事中)。

簡単にまとめると、心理カウンセラーを名乗るために資格は必要無いため、                                カウンセラーの質に大きな差が出やすい状態になっています。

臨床心理士/公認心理師の資格は、大学・大学院を卒業し資格試験に合格しなければならないので、 比較的難易度が高く、医療機関や公的機関で働く場合はどちらかの資格が必須なことが多い印象です。

一方で、数か月の講習を受け試験に合格すれば取得でき、カウンセラーを名乗れる資格もあるため、 個人でカウンセリングルームを運営する場合はこちらの資格を持っているだけでも問題はありません。

そのため、「ホームページでカウンセラーと名乗っているのだからプロなんだろう」と思っていても、精神疾患の症状や基本的なカウンセリングの技法についても知らないことがあるかもしれません。

中には、カウンセリング料(個人的には大体60分5000円くらいの印象)を稼ぐため、                  カウンセリングを引き延ばしている(終わらせない)カウンセラーもいると聞きます。

もちろん、臨床心理士/公認心理師の資格を持っていなくてもカウンセリングが上手な人はいらっしゃいますし、資格を持っていても微妙な人はいます。

あくまでも「臨床心理士/公認心理師の資格を持っている人の方が外れの確率が低い」という言い方になりますが、一つの目安にはなると思います。

ポイント②:話しやすい(不必要に一方的に話さない/怒らない など)

臨床心理士などの資格を持っていても、心理カウンセラーも人間です。

なので、相談者さんと合う合わないがあって当然だと思います。

しかし、相談者さんの困っている内容やお気持ちについて伺うことなく一方的に持論を話し続けたり、カウンセラーの機嫌によって急に怒り始めるような人は避けた方が良い(カウンセラーを変えた方が良い)かもしれません。

ただし、普通に話しているだけなのに「嫌だなぁ」と感じることがあるかもしれません。

そんな時は、相談者さんが「話しにくく感じること」自体がカウンセリングで扱うべき問題なこともあるので、「話しにくいなぁ」と思ったからといって、すぐにカウンセラーを変えた方が良いわけではありません。

一度、担当のカウンセラーや主治医に「話しにくいと感じている」ことを伝え、“カウンセラーを変えた方が良いのか、変えないほうが良いのか”について相談してみることをお勧めします。

ポイント③:課題点/解決策/今後の方針を説明できる

このポイントが最も重要になると思います。

本記事は現状何らかの悩み事を抱え解決を希望されている方を対象に書いています。                   なので、カウンセリングを受けることでその悩み事が良い方向に向かわなければ意味がありません。

そのため、“何が問題なのか”、”どうすれば解決に向かうのか”、”今後どのようなステップを踏んでいくのか”について説明できるかどうかは、カウンセラーの力量を知る上で大きなポイントになります。

ただし、数回はカウンセリングを受けた上で聞いてみてください。                        僕自身、初回のカウンセリングで「どうしたらいいですか?」と聞かれることがありますが、初回の段階ではほとんど情報がないので今後については何とも言えません。

もし、数回カウンセリングをうけた後でも「もう少し情報が無いと明確なことが言えない」と言われるのであれば、「どんな情報が必要なのか」と尋ねてみるか、数回カウンセリングを受けた後に再度聞いてみると良いと思います。

それでも、明確な返答が返ってこなかったり、話をはぐらかされるのであれば、カウンセラーを変えた方が良いかもしれません。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回は、ところてんが思う”心理カウンセラーを選ぶ際の大事なポイント”について書きまとめました。

カウンセリングを行う中で、初めてお会いする方に「長年カウンセリングを受けているけど全然問題が解決しなかった」と言われることがよくあります。

詳しく話を聞くと、”これまでの担当カウンセラーが臨床心理士/公認心理師ではない”ことや、”資格は持っているけど外れカウンセラー”であることがあり、同じカウンセラーとして働く身として残念な気持ちになることがあるのでこの記事を書くことに至りました。

今回僕が紹介したポイントが絶対と言うわけではありませんが、この記事を読んだ方にとって何らかのお力になれていれば幸いに思います。

それでは、おーしーまい。

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