はじめに
こんにちは。心理カウンセラーのところてんです。まずは、今回の記事の目的について、ご説明しますね。
僕は複数の心療内科/精神科でカウンセラーとして仕事をしています。持っている資格は公認心理師と臨床心理士です。
この仕事を初めて10年以上が経ちますが、友人などから「カウンセラーってなに?どんな仕事なの?」と聞かれることがよくあります。
確かに、カウンセラー、セラピスト、心理士、臨床心理士、公認心理師と似たような名前の資格がたくさんあるので何が何だか分かりにくいですよね。
そこで、今回のブログでは“カウンセラーとは何なのか?”について大まかに書いていきたいと思います。
そもそも、カウンセラーってなに?
カウンセラーと聞くと“病院でカウンセリングをする人”や、“学校で勤務するスクールカウンセラー” を思い浮かべる方は多数いらっしゃると思います。
後でもう少し詳しく書きますが、カウンセラーの仕事はカウンセリングを通して患者さんがより幸せに生活できるように援助したり、検査を行ってその人についての情報収集をするのが中心です。
ただ、このようなカウンセラーの資格に臨床心理士と公認心理師の2つがあることはご存知でしょうか?
元々、カウンセラーの主な資格は臨床心理士だったのですが、2000年代から国家資格に向けた動きがあり(そして何度も頓挫し)、2019年に待望の公認心理師が誕生しました。
「へー。似たような名前して何が違うの?」と思われるかもしれません。
結論から言います。違いはほとんどありません。
臨床心理士は日本臨床心理士資格認定協会が認定した資格で、公認心理師は国家資格な点など多少異なる点はありますが、仕事内容の違いについては”ない”と言っても過言ではありません。
実際、僕は両方の資格を持っていますが、使い分けている感じはありません。
勤務先では、両方の資格を持っている僕と臨床心理士のみ持っている先輩の仕事内容は同じです。
※先輩は随分と年上なので「公認心理師の資格を取ってメリット感じるよりも、隠居する方が早いから臨床心理士だけでいくわ」と言っていました笑
カウンセラーの仕事内容
カウンセラーの仕事内容は勤務先が医療機関なのか、それとも学校関係、児童養護施設などの福祉施設、はたまた刑務所など、どんなところで働くかによって違いが出てきますが、基本的にカウンセリングと心理検査が中心になります。
詳しく説明すると他職種連携や自己研鑽などもありますが、ここでは省略します。
カウンセリングでは、うつ病・統合失調症・発達障害などの診断を受け、悩みを抱えていらっしゃる患者さんとお話をし、より良い生活に向けたお話をしていきます。
心理検査では、知能検査/人格検査/発達検査などを通して、患者さんの人となりや傾向、困っている内容に関連する情報を集めます。
ただし、ここで重要になるのが、カウンセラーどんな心理療法を専門としているかです。
心理療法とは
心理療法の説明は難しいのですが、“カウンセリングのスタンス”、“患者さんの理解/支援の仕方”の表現が近いかもしれません。
不思議な話ですが、カウンセラーは専門とする心理療法が違うと、話す内容も違います。
心理療法は大きく分けて、
- 精神分析心理療法(精神分析的心理療法)
- 来談者中心療法(クライエント中心療法)
- 認知行動療法(認知療法/行動療法)
の3つがあるのですが、それぞれの心理療法によって患者さんの見方や問題解決へのアプローチの方法は大きく異なります。
お医者さんで言えば、同じレントゲン画像をみているはずなのに診断名も治療方針も全然違う感じです。
各々の説明は今後のブログで書いていきたいと思いますので、その記事を見た方が「自分にはこの考え方があってるなー」と思うものを見つけて頂けるとうれしいです。
さいごに
カウンセラーとして仕事をする上で、「カウンセリングの○○なこと知ってもらえると良いかもな」と思って書き始めてみましたが、考えていることを中々まとめられず不完全燃焼…笑
一先ず、今後も継続的にカウンセラーの資格問題についてや心理療法、診断名についてなど普段精神科や心療内科に関係ない生活を過ごしている方にも有益な情報を発信していきたいと思います。
そして、臨床心理士・公認心理師の方で「この説明の仕方は間違っている」とお気づきの点等がありましたら、ご連絡いただけますと幸いです。
それでは、おーしーまい
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