不登校になりやすい子の特徴①~家庭の特徴編~

ところてん
ところてん

こんにちは。心理カウンセラーのところてんです。

今回の記事では、私が感じている不登校になりやすい子の家庭の特徴についてご紹介したいと思います。

前回の内容はこちら

注意点

今回の記事内容はところてんの体験を基にした個人的意見です。また、以下で紹介する特徴に一つでも当てはまったからといて必ず不登校になるわけでもありません。当てはまる内容と、直接ご覧になられている普段の様子を踏まえて対応を検討していただけますと幸いです。

家庭の特徴

不登校のお子さんを抱えるご家庭の特徴として、自宅が過度に過ごしやすい環境になっている/休む選択をしやすい環境になっていることが多々あります。

以下にいくつか特徴を挙げてみましたので、当てはまる箇所が複数ありお子さんが「学校に行きたくない」と訴えるのであれば、一度スクールカウンセラーなど専門家に相談することをお勧めします。

学校を休んだ際の自宅でのルールがない

病欠以外で学校を休んだ際のルールがないと、

  • TVや動画は見放題、
  • パソコンやゲームで遊び放題、
  • 漫画は読み放題、
  • お菓子は食べ放題、
  • 勉強はしなくても良いなど、

など、子どもが「学校に行かない方が楽しい」と感じやすい環境ができあがってしまいます。

保護者
保護者

将来のことを考えて不安にでもなれば学校に行き始めるかも。

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、小学生や中学生(中には高校生でも)将来の自分を悲観的に考える子はあまりいないように思います。

また、いらっしゃったとしてもゲームやスマホなどが身近にあると、それで遊ぶことで気を紛らわせ、問題を先送りにしてしまうかもしれません。

ところてん
ところてん

大人だって、何もしない休日に解放感を感じるので、ます。数日程度であれば休むのも良いかもしれませんが、”数日だけ休ませるつもりがいつの間にか長期化していた”なんては話はよく聞きます。

ゲーム機やインターネット関連機器の利用ルールがない

上記の内容と重なる部分もありますが、不登校のお子さん多くは、ゲーム機やインターネット関連機器に関してルール設定されていないことが多いように思います。

そのため、お子さんも一日中ゲームに向かい、学校が嫌で休んでいるというよりも、ゲームがしたくて休んでいるように考えられることが良くあります。

ただし、

保護者
保護者

確かにゲームばかりしているけど、ゲームが楽しくて休んでいるわけではなさそう。

と思う方がいらっしゃるかもしれません。

その場合、“学校に行くよりはゲームをしているほうがマシ”とだから休んでいるのかもしれません。

そんなときは、”学校と自宅のどちらがマシな環境か?”について、以下の様に表にして整理することをお勧めします。

    メリット     デメリット
  学校 〇友達と遊ぶことが好き。
ただし、やりたい遊びができず
不満な時もあるみたい。
〇勉強しないといけない。
〇好き嫌いが多いので給食が苦痛。
  家庭  〇自由にゲームができる。
〇動画見放題。
〇好きなタイミングで
お菓子を食べることができる。
〇友達と遊べないが、ネットで交流している。
〇親に怒られる(もう慣れてる?)。

このように表にすることでぼんやりかもしれませんが、学校と家庭のどちらが過ごしやすい環境になっているかがわかってくると思います。

ただし、この表を作る際には親の視点ではなく“お子さんの視点”で整理し、学校の様子は本人の発言だけでなく、学校側にも確認を行ってください。

親の視点だと「“学習が遅れる”はデメリットだろう」と感じられるかもしれませんが、お子さん自身も同じように感じているかは謎です(小学校低~中学年は特に)。

また、子どもは

子ども
子ども

休み時間はすることが無くてつまらない。

と言う一方で学校からは

担任
担任

ほとんどの休み時間は外でサッカーをしています。笑顔で楽しそうですよ。

と真逆のことを言われることも多々あります。

お子さんは嘘をついているわけではなく、休み時間を思い出す中で嫌なことを思い出して「つまらない」と話すこともあると思うので、確認をとっておくことをお勧めします。

ちなみに、多くのお子さんが持つみまもりswitchの設定については過去ブログをご参考ください。

保護者の子どもに対する期待が高い

上記2つとはやや異なり親子関係が悪いことで気持ちが晴れず学校に行きたくなくなるパターンです。

保護者自身が”子どもは○○でなければならない”“○○であってほしい”などの期待に染まっていることは良くあります。

そして、その考えに基づいて接することが多いと、保護者から子どもに注意や指摘をする機会が増えしまい、結果的にケンカが起こりやすくなってしまいます。

そんな中、学校に向かうタイミングでケンカが起こると、

子ども
子ども

もうやだ!!学校なんか行きたくない!!

と思いやすくなり、結果的に欠席に繋がってしまうことがあります。

保護者が子どものストレス/不安に過敏に反応し回避させている

保護者
保護者

子どもが「学校はストレスでいっぱいだ。もう行かない」と言うので学校を休ませていますが、もう1か月近く休んでいます。

一体いつになったら学校に行ってくれるのでしょう?

こんな話もよく聞きます。

確かに、ストレスのイメージは良くない上に”子どものうつ”と言う概念も広まっているので、ストレスを放っておいたら大変なことになりそうな気がしますよね。

ただし、「子どもの言うストレスとは一体何なのか?」の視点を持たずに「子どもの訴えるストレスは何が何でも回避させるべき」と考えるのは要注意です。

そのため、子どもが訴えるストレスが一体何なのかを学校の先生から学校生活の様子を伺いながらスクールカウンセラーや精神科/心療内科のお医者さんと相談することをお勧めします。

ところてん
ところてん

そもそも、これから大人になる過程でストレスはどんどん増えていくことは確実なのに、ストレスとの付き合い方を教えることなく、ストレスを避けさせる子育てをするのは矛盾しているような気がします。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回の記事を読まれた方には、

保護者
保護者

ルールがなくてもちゃんと学校に行ってる子だっているはずなのに…。

と考える方がいらっしゃるかもしれません。

ですが、大人の社会であれば“ルールで決められた量の仕事しかしない人”を問題視するのではなく、“ルールで決められた以上の量の仕事をする人”がすごいだけだと感じられると思います。

“ルールで決められた範囲内のことをやる/ルールで決められてないことはやらない”ことは何もおかしいことではないと思います。

また、

保護者
保護者

ちゃんとルールさえ作っておけば…。

とネガティブになっている方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ネットなどのルールについては“〇年生は□時間”と具体的な例は出されていません。

それどころか、“親子で話し合って決めましょう”と保護者任せな感じです。

なので、ルールを作っていないとしても保護者の方の責任ではないと考えています。

ところてん
ところてん

今回のことを通して“お子さんがルールがないとやり過ぎちゃうタイプであることが分かった”と切り替えてみると良いかもしれません。

それでは、おーしーまい。

私がお子さんへの支援を行う際にご家族に一読をお勧めする本です。今回ご説明したようなストレスに関する考え方や、お子さんの行動から気持ちを察する方法などが書かれてあります。

※もちろん本を読んだだけでお子さんに対応することはお勧めしません。くどいようですが、カウンセラーなど専門家と話し合いながら取り組まれることをお勧めします。

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