はじめに
こんにちは。心理カウンセラーのところてんです。
今回は、私がお勧めする“認知行動療法が学べる書籍”を紹介していきたいと思います。
今回は、
- 認知行動療法を使いたいけど心配に感じているカウンセラー(臨床心理士・公認心理師)の方
- 「現場ではどんな風に使うんだろう?」と疑問に感じているカウンセラーを目指す学生の方
- 「認知行動療法を普段の生活に活かしたい」と考えている認知行動療法に興味のある方
向けの内容になっています。
今回のブログでは、認知行動療法の中でもACT(アクト:Acceptance and Commitment Therapy アクセプタンス&コミットメント・セラピー の略)と、その背景理論である行動分析学の書籍をご紹介します。
もし、「○○について書かれている本ってない?」、「この本もおすすめだよ」ということがあればTwitterやお問い合わせから教えてください。
万人にお勧め
心理療法ACT入門シリーズ
「え?このシリーズだけ?」と思われるかもしれませんが、色々本を読んでみた結果、今のところ万人にお勧めできるのはこのシリーズです。
専門用語はほとんどなく、わかりやすい文章で、”どう対処すればいいのか”について具体的に書いてあります。
また、ACTの大切な部分がしっかり書かれているので入門本として読んでいただきたい本です。
個人的には一つ目(文字が緑の本)と四つ目(文字が青色の本)がおススメです。
カウンセラー・学生さんにお勧め
カウンセラーの方、学生、その他の方、誰にでもお勧めできる書籍です。
はじめてまなぶ行動療法 著 三田村 仰
個人的には、認知行動療法を勉強する方全員が読んだ方が良いと思っています。
臨床心理学を教えるすべての大学で教科書した方が良い本です。
認知行動療法の歴史/哲学/基礎理論/技法などが丁寧・分かりやすい文章でまとめられています。
ホントにすいすい読めます。
メリットの法則 行動分析学・実践編 著 奥田 健次(集英社新書)
認知行動療法の基礎理論の一つである行動分析学についての本です。
行動分析については「分かりにくい」と言われることが良くありますが、この本は分かりやすい!!
作者が「基本的に小学生にも読めるように書いている」と言うように、難しい単語はほぼ無くわかりやすい例えを織り交ぜながら行動分析学についての説明が書かれてあります。
行動分析学入門-ヒトの行動の思いがけない理由- 著 杉山 尚子(集英社新書)
こちらも行動分析学についての本です。
先ほどの本と違う点は人が扱う言葉・会話・コミュニケーションを行動分析学ではどのように扱うかが書かれています(言語行動と言います)。
ACTなど第三世代と呼ばれる新しい分野の認知行動療法では、言語行動がそれまでと比べより重視されているので、興味のある方にはお勧めです。
先ほどの本に対してもですが、専門的な内容を分かりやすく・このページ数でまとめている著者の先生方は本当にすごい!!
マインドフルネスそしてACTへ 二十一世紀の自分探しプロジェクト 著 熊野 宏昭
私が学生の頃に「ACTって何なの?よくわからんなー」と感じていた時に出会った本です。
漠然とACTやマインドフルネスに疑問を感じていましたが、これまでの認知行動療法とのつながりを知ることができました。
”初めて学ぶ行動療法”よりもページ数は少なく、1時間くらいで読める内容なので入門書の入門書としてお勧めです。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございました。
「え?これだけ?」と思われるかもしれませんが、これだけです。
今回ご紹介した本以外にも入門書と呼ばれる本はありますが、個人的に「それは違うんじゃない?」とか、「誤解を与える書き方してるなー」と思う本が多いので今回の量になりました。
今後、より一般的な内容の本や専門的な内容の本、子育てに役立つ本などを紹介していきたいと思いますので、どうかお楽しみにしていてくださいね。
ではでは、おーしーまい。