メンタル安定の必須条件”こころの栄養”②                               ~こころの栄養をうまく摂るコツ~

 

 

ところてん
ところてん

こんにちは。心理カウンセラーのところてんです。

今回は、前回に続いて“こころの栄養を効率よく摂るコツ”をご紹介していきたいと思います。

前回のブログでは、自分らしく過ごす方法として“こころの栄養”と、

こころの栄養を摂る際の注意点について説明させていただきました。

 

こころの栄養とは、

”やりがい/達成感/充足感/満足感などのポジティブな感情や、それらを得る活動”です。

 

自分らしい生活を送るために必要不可欠なものだと思います。

 

前回のブログを通して、ご自身にとっての”こころの栄養”が何になるか発見できたでしょうか?

 

今回のブログでは、次のステップとして効率よくこころの栄養を摂るコツをご紹介したいと思います。

 

今回内容を通して、みなさんが自分らしく過ごすためのお手伝いができるればと考えています。

 

どうぞ最後までお付き合いよろしくお願いします。

  

補足事項

今回の記事の内容は認知行動療法の一分野であるACT(Acceptance and Commitment Therapyの略)の“価値”という概念をもとに書いています。不十分な点や間違いを発見していただいた方はSNSや問い合わせからご指摘いただけますと幸いです。また、ACTや価値にご興味を持たれた方/「もっと知りたい」と言う方は最後の書籍紹介を参考にしていただけると嬉しいです。 

 

 

こころの栄養を上手に摂るコツ

ところてん
ところてん

前回のブログ記事で、ご自身の栄養は具体的になったでしょうか?

今回は実際にこころの栄養をとる際のコツをご紹介します。

 

こころの栄養の共通点を探る

 

ご自身にとってのこころの栄養がわかってきた方は、

”活動のどんなところにやりがい/達成感/充足感/満足感などを得ているか?”を探ってみましょう。

 

これがわかることで、他の場面でもこころの栄養を摂りやすくなります。

    

例えば、“職場の同僚にアドバイスをするときにやりがいを感じる”方の場合を考えてみましょう。

 

もしも、同僚にアドバイスをする際に”同僚をサポートすること”にやりがいを感じているのであれば、

家族へのサポートや、サポートのための勉強など

“他者へのサポート”に関連することがこころの栄養になることが考えられます。

 

また、アドバイスで”職場全体の業務がスムーズに進むこと”にやりがいを感じているのであれば、

何かに貢献することや、複数人で同じ目標に向かって頑張ることなど

“所属先へのサポート”が栄養になるかもしれません。

 

このように、こころの栄養の”やりがい/達成感/充足感/満足感を得るポイント”を探ることで、

ご自身にとってのこころの栄養の傾向が見えてくることがあります。

 

 

 

こころの栄養を味わう

 

こころの栄養を摂ろうとする中で、

子どもに勉強を教えてたら、すごくイライラした。確かにやりがいを感じるところもあったけど、

イライラが大きくて続けていけるかわからない」と、

こころの栄養と同時にネガティブな部分(イライラ)を感じることがあるかもしれません。

 

そんなときにお勧めなのが、こころの栄養を味わうことです。

 

私たちが何かするとき、こころの栄養を感じる/味わうと同時に、

ネガティブな部分も感じる/味わうことがあると思います。

 

このとき、ネガティブな部分を感じつつも、こころの栄養に集中することをお勧めしています。

 

ただし、ネガティブな部分を感じないようにするのではなく、こころの栄養に集中してみてください。

 

例えば、子どもに勉強を教える(こころの栄養=子どもをサポートする/成長を感じる)中で、

「なんでこれくらいもわからないの?そんなに嫌そうな顔しないで」、

「一生懸命教えているのに何でちゃんと聞いてくれないの?」

などネガティブな部分を味わうかもしれません。

 

その一方で、

「この伝え方ならわかりやすいかも」、

「わからないところがあっても少しは自分で考えるようになったなぁ」、

「苦手な勉強なんだからやる気がないのは仕方ない。子どもなりに勉強しようとしていて偉いな。

そう思える自分も成長したな」

など、こころの栄養を味わうこともできると思います。

 

気は乗らないかもしれませんが、こころの栄養とネガティブな部分を一緒に味わってみてください。

そのうえで、こころの栄養への集中にチャレンジしていただきたいのです。

 

この“子どもに勉強を教える例”だと、

 

「一生懸命教えているのに何でちゃんと聞いてくれないの?(ネガティブな部分)

ただ、そればかり考えていてもイライラするだけだし、始めの部分はできていたな(こころの栄養)。

私も冷静に考えられるようになったなぁ(こころの栄養)」

 

とこころの栄養もネガティブな部分も両方味わってみましょう。

 

不安/心配/怒りなどのネガティブな部分は、感じてうれしいものではないですが、

生きていく上で切り離すことができません。

 

「ネガティブな部分を感じないように生活したい」と言いたい方の気持ちはわかりますが、

”感情を得ないようにする”という点で

「今後の人生で2度と笑わずに過ごす」と同じくらい難しい/不可能に近いことだと思います。

 

さらに、ネガティブな部分も悪いところばかりではありません。

 

「考えたくないな」、「思い浮かべるのも嫌だ」と毛嫌いしたくなりますが、

ネガティブな部分を味わうこと(その状況について考えること)で改善点に気づくこともできます。

 

「ネガティブな部分は味わいたくない」とネガティブな部分を避けるのはもったいないので、

ぜひどちらも味わってみましょう。

 

※「ついつい悪いところを集中して味わってしまう(つらいことばかり考えてしまう)」と言う方には、切り替える練習としてマインドフルネスと呼ばれるものがあります。これからブログに挙げていく予定なのでしばらくお待ちください。

 

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回前回の記事では自分らしく過ごす方法として”こころの栄養”を、

今回の記事ではより効率よくこころの栄養を摂る方法をご紹介しました。

 

前回・今回の記事を通して、

「生活の中にこころの栄養を摂る場面がたくさんありそう」、

「イライラしてもこころの栄養を味わうことができそう」、

と感想を持っていただけるとうれしい限りです。

 

「こころの栄養が何かわからなかった」、「こころの栄養が見つからなかった」という方は、

今後も定期的にブログ内容を改善していきますので、またサイトをのぞいていただけると嬉しいです。

 

また、もし「こころの栄養について詳しく知りたい」と言う方は以下の書籍がお勧めです。

 

専門的な内容を、一般書としてわかりやすく書かれてあります。

 

ではでは、おーしーまい。

 

専門用語はほとんどなく、わかりやすい文章で具体的な対応方法が掛かれています。

この本の題名や、中に書かれている不安感との付き合い方/向き合い方に驚かれるかもしれませんが、カウンセリングでも扱うような大切なことがたくさん書かれてあるのでお勧めです。

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました